ルアー製作

ここからは、ハンドメイド・ルアービルダーを目指してきた、私の作品及びそのルーツの紹介です。
個人的にサクラマスをメインターゲットとしているため、サクラマス用ルアーを意識して作っています。流れのある川で、いかにアクションしていかに魚にアタックさせるかがテーマの道具であり、装飾品を目指してはいません。

















私のハンドメイドルアーの特長

1.究極の下方重心設定
    ビギナーのために、その経緯も含めわかりやすく説明します。
ハンドメイドルアーに、先ず大きな壁があります。「先ず」といっても壁はいくつもあり、ごく一般の方はたいてい1つか2つ目のハードルを越えるかどうかで、あきらめてしまうと思います。結局、手元にルアー製作のガイドブックとバルサとコート剤が残り、作りかけの色付け前の木片が残るといった結果になると思います。木工等で多少経験のある私でも最初から思うように作れませんでした。
私が壁として上げたのは、物作りが本能的に得意な方で、初期のハードルを越えた方でも『ルアー泳がす=思い通りにアクションさせる』という壁は、そんなヤワなものではないということです。

差別しますが、バスルアーは基本的に静水中心で、浮いて潜っての基本性能があればOKで、ハンドメイドのアンバランスは個性的な動きと認知してもらえるものだと思います。ところがトラウト系ルアーは、管理釣り場以外は流れの中がフィールドであり、ことサクラマスは流れを制しないと使えるものではありません。常に変化し物凄い圧力のかかる流れの中でルアーを思い通りに泳がすことは、素手で1000mの直立壁をよじ登るよりも難しいことです。
私はその壁に直ぐにぶちあたりました。サクラマスは本流を攻める釣りです。広い川幅を意識し、遠投を意識すると、重心を後方にずらしたくなります(固定重心の場合)。それでオモリを後方にずらすと、アクションはローリングが極端になり、尻を激しく振りますが、全く流れになじめなくなり、バランスを崩し回転するか、水面をゆっくり泳ぐかで、ほぼ『ただの木片』になってしまうのです。
メーカーは重心移動システムで、オモリを後方にずらしての遠投性能と、前方にずらして固定することによる水中での安定性とアクション性能を高めています。それを真似れば似たものを作れます。しかし、せっかくハンドメイドするのに、機械化された性能を真似してもそれまでの物です。ハンドメイドの良さとは、オリジナルな発想と、素材の長所を究極まで生かすことです。
そこで考えたのが究極の下方重心設定です。 ハンドメイド素材としてバルサ材の浮力は、誰もが認めるものであり、メーカーでもバルサには一目置いています。アクションにおけるバルサの「キビキビ感」については外せません。しかし、弱点があり @弱いボディ A軽くて飛ばないことが上げられます。この弱点克服のため多くのルアービルダーが悩んできたのです。
ルアー教科書でも、オモリをルアー上部にセットすることはありません。ルアー下部にセットし全体のバランスを整えます。ルアー下部の重心=比重が高いほど安定します。では本体にバルサ使用モデルのオモリだけでなく下部素材も比重を高くすれば良いのではの発想を即、実行しました。結果は、バルサのキビキビ感を残し、より安定した動きとなりました。流れでバランスを崩しそうになっても元に戻るようになりました。
そしてオモリも究極の下部にセットすることで、復元力が増し、遠慮なしにアクションを加えても、以前のように回転し浮いてくることは無くなりました。
このような「究極の下方重心設定」を、アウトドア小僧オリジナルとして『小僧スペシャル』と呼び次項で詳しく紹介します。
それから約2年(2シーズン) 九頭竜川の現場で、自作ミノーで実釣によるテストを繰り返してきました。ハンドメイドルアーが、大手メーカーの重心移動システムルアーに対抗するためにはどうすればよいのか、それがテーマでした。
川幅の広さ、水位の高低、風向きの条件などで、どうしても自作ミノーが使いづらい場面が出てきました。そのたびメーカールアーと併用しながら、自作ミノーの改善と方向性を探ってきました。

そして2006年、激渋の九頭竜川の釣行では、好ポイントでは自作ミノー中心の実釣となり、使用のストレスはほとんどなくなりました。4月7日に自作ミノーでバラシとなったものの、5月18日に自作ミノーで初ゲットとなりました。
では、『小僧スペシャル』を具体的に見てみましょう。
2003年ミノー製作例
重心移動タイプ
バイブレーション製作例 2006年ミノー製作例
固定重心タイプ


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