最上流に棲む魚は尊い!
川の最上流に棲む魚、それはイワナでしょ!定説はそうです。だからイワナは尊ばれ、魚止め滝の主になったり、伝説とまで言われなくてもその山村で語られる魚になっています。同じ渓流でありながらヤマメとは明らかに違いがあります。それはうねうねと爬虫類のように石の上を移動するのです。さすが最上流の魚です。横向きにはねて体力を消耗してしまう他の魚とは違います。
さて、中学生の時の話、友達と谷川の上流を探検に行きました。目当ては大イワナです。水田がかなり上流まで続いていて、山に入ると谷は一気に細くなりました。それでも段がついた溜まりが点々とあり、目当てのイワナに何度か遭遇した。イワナが逃げ込んだ岩の下に手を伸ばす。意外と奥がある。尻ヒレに人差し指と中指が触る。う〜ん取れそう。2本指で引っ張って、ぬるっと滑って失敗、必死で奥に這いつくばる魚を肩からあごまでまで冷水につかりながら再度引き出した。やはりイワナだ!やったぁ。その川のイワナはエサの状況が悪いようで、体長の割に細身でひょろっとした特長がありました。
やがて川は本当に細くなり目の前に滑滝と遭遇、滝壷は浅くイワナの気配無し、あ〜ぁこれで行き止まりかと思いました。でも、ひょっとしてこの上に幻の大イワナが・・・なんてかわいい欲を出し滝を四足で登りました。果たして滝の上には・・・さっと魚影が走りました。大きくはないが今の魚はいったい何?大いなる興味で魚を捜索しました。そしてやっとの思いで捕まえたのはアブラハヤでした。そうか君はイワナよりも上に棲んでいるのか、意外と見直したよ。
最近、川でまず釣れるのがアブラハヤ。君の生命力は昔も今も変わらない。
[15年9月20日]

アユはミミズでOK!
私はアユ釣りはしません。鑑札を持たなくてはいけないこと、川廻りの巡視があること、そして何より一定サイズの獲物しか釣れないことなどが理由です。私にとって釣りはロマンであり、人の手や目の届かない水の中から、得体も知れない(サイズ)ものが釣れる期待と感動を、まず楽しみたいと思っています。
それで毎年、アユのシーズンは渓流に時々行きます。まず行くのが足羽川支流の芦見川で放流ヤマメに天然ヤマメも混じる良い川です。しかし、昨今の釣り事情のとおり春先でほとんど釣り上げられ、アユシーズンには数が釣れません。オイカワやウグイを釣りながら、時々ヤマメを釣る状態です。ただ、驚く無かれ、前年までの3年連続ミミズで成魚のアユを1匹づつ釣りました。もちろんミミズを咥えたわけではありません、スレで掛かったのです。通い詰でなく、たまに行ってその偶然が毎年あったので驚いています。
私の想像では、エサのミミズをオイカワやウグイなどが集まって突付いているところが、アユの縄張りエリアで、「コラ!そこどけヨ!」と蹴散らしにきてエサバリに掛かったと思います。アユ釣れたおかげで食卓ではヤマメとアユのおいしい味比べが出来ました。子供達が「また釣ってきてね」と言うのですが、私はちょっと複雑な心境です。
やっぱりアユ釣り始めようかな?
[15年9月9日]
あのアジメドジョウが高級魚?
サクラマスでも有名な九頭竜川の最上流の和泉村で、アジメドジョウを捕って仕出屋等へ出しているとのニュースを見ました。なかなかの美味で重宝がられているそうだ。今では和泉村ほどの奥地でないと捕れないそうです。
それを見て思い出しました。上記の足羽川のいつもの水泳場で透明な細長い魚がいつも群れているのです。その場所は湧き水が川に流れ込む土管の下でした。足を付けるとシビレがくるような冷たい水が流れ込み。そこから下流にその細長いたよりない魚が糸を引くように群れていました。他にもっと大きいいい獲物がいたので、特別見向きもせず、足で蹴散らしていました。その魚が今や高級魚?あの時捕まえて踊り食いすればよかった。と、当時と同じ土管の下を見ると思い出すのです。
[15年9月3日]
モクズガニは堰をも越える?
小さいころから川(福井県足羽川)で遊びました。午後1時から3時までは学校公認の水泳の時間であり、川岸に当番の親に監視してもらい、子供達は川で思い思いの遊びを楽しみました。小学高学年の川ガキは、やはり魚を捕まえて遊びます。魚はうじゃうじゃいました。足を川底つけると踏んでしまうほどいました。水中メガネが無くて素手でも十分捕まえられました。そんな環境でのある日、いつもの川の深い大岩の周りで、ヤスに得体の知れないものを突き刺し叫んでいる光景。現在、地元カヌークラブを初期に立ち上げたメンバーの一人D氏だ。というよりも、2つ年上の子供の頃のD君だ。彼は僕らに獲物を披露する間もなく、獲物の付いたヤスをかかげ喜び勇んで家へ向かって走り去りました。(まだ、3時のサイレンも鳴っていないのに。)
あれはモクズガニでした。現在では河口付近で捕れる川があるそうですが、僕らの水泳場は、河口から50キロ以上は離れ、下流に堰が現在のとおり2・3箇所あり、早瀬が続く中〜上流域であり、海とつながっているイメージはありません。サワガニやザリガニしか見たことのなかった僕は、その子供の手のひら以上あるサイズのカニの印象は強烈に残っています。
あの『釣りキチ三平』でも(漫画ですが)河口から50キロ上流でヒラメを釣ったと出ています。あの真面目な魚紳さんでも河口から20キロ上流で釣ったそうです。(コミック第4巻:三日月湖の野鯉編)やはり自然はフトコロが深いと言わざるをえません。
[15年9月3日]
アブラハヤは山を越える?
先のページでアブラハヤが釣れたことを紹介しましたが。こんなことを思い出しました。20才のころ金沢市で研修があり、北陸3県と近畿から研修生が集まりました。夜な夜ないろんな会話があった中で、何故かあの魚が話題になりました。「渓流で釣れるしょうも無く臭いヤツなんて言う?」 「○○○」 「×××」それぞれの呼び名は覚えていませんが、各地でいろいろな名前が付いていました。
その中で『ヘコタ』そや『ヘコタ!』やろと呼び名が一致したのです。片や福井県勝山市出身(プロレスラー天龍の出身地)で九頭竜川水系の人物。そして片や石川県鳥越村出身で手取川水系の人物。距離にして約50キロではありますが山で県境を隔て、流れる川も違う中その呼び名の一致は感動を呼び、あのしょうも無い雑魚のことが、しばらく研修の話題となりました。
[15年9月3日]
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